円安・円高って何
こんにちは、マナです。
最近、テレビのニュースで
「止まらぬ円安」などと良く聞きますね。
今日は円安・円高についてお話ししたいと思います。
目次
- 1 なぜ円安・円高という現象が発生するのか。為替レート(為替相場)って何?
- 2 円安と円高の違い
- 3 今の日本はなぜ円安が進行しているのか。
- 4 円安・円高のメリット・デメリット
- 5 このまま円安が止まらないとどうなるの?
- 6 円安に歯止めをかけるには?
- 7 止まらない円安に対して私たち個人で出来ること。
- 8 さいごに
1 なぜ円安・円高という現象が発生するのか。為替レート(為替相場)って何?
アメリカ旅行に行くとしましょう。
向こうで買い物をする場合にドルが必要ですね。
では円をドルに換えたいと思います。
さて、10000円をドルに両替してもらうと何ドルになるでしょう?
・・・答えは「為替レート(為替相場)によって異なる」です。
為替レート(為替相場)とは
円とドルなど異なる通貨が交換されるときの交換比率のことです。
例えば為替レート 1ドル=110円のときに
10000円を両替すると約90ドルになります。
(10000円で約90ドル買うことができる。)
2 円安と円高の違い
為替レートは通貨の価値によって日々変動します。
その通貨が欲しい人が多くなるほど、価値が高くなっていきます。
では、下記の表を見てください。
①②③どの為替レートの時が、もっとも円の価値が高いと言えるでしょうか?
同じ10000円でより多くのドルを買える③が円の価値が高いですよね?
①⇒②、②⇒③のように、円の価値が上がったことを円高(ドル安)といいます。
反対に③⇒②、②⇒①のように、円の価値が下がると円安(ドル高)です。
3 今の日本はなぜ円安が進行しているのか。
2022年に入ってからの為替レートは(Googleファイナンス参考)
1月には1ドル=115円だったのが4月には1ドル=122円、
その後も上がり続けて7月には1ドル=135円、
そして今月10月にはついに144円と、どんどん進んでいます。
これは、各国と日本の金融政策の格差からといわれています。
※金融政策、金利については別記事にする予定です。
今の日本は超低金利で、銀行に預金しても微々たる利息しか得られません。
しかし、アメリカは利上げによる高金利=預金で得られる利息が高い状態です。
当然、利息が高いドルで預金したい人が増えるので
円が欲しい人が少なく、ドルが欲しい人が多くなっているのです。
こうして円の価値がどんどん低くなっています。
4 円安・円高のメリット・デメリット
円安が進むことは、悪いことなのでしょうか?
円安・円高それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
円安のメリット
企業は、輸出で稼いだ外貨を多く円に換えることが出来る。
(海外で販売価格を安くして、海外での販売競争に参戦しやすい)
=経済成長のチャンス
円安のデメリット
海外旅行が高くなる。
くらしに関わる(主に輸入系の)物価が高騰する。
=生活が困窮する
円高のメリット
海外旅行に安く行ける
くらしに関わる(主に輸入系の)物価が下がる。
=生活が楽になる
円高のデメリット
輸出で稼いだ外貨を円に戻したときに目減りする。
目減りする分を価格に上乗せすると今度は海外で売れなくなる。
=経済に悪影響
5 このまま円安が止まらないとどうなるの?
円安・円高どちらにもメリット・デメリットはあるので
一概にどちらが良いとは言えません。
ただ、現在はロシア・ウクライナ情勢も相まって物価高騰に拍車がかかっています。
このままだと物価が上がり続け、今持っている円預金(現金)では
生活がままならなくなるということが不安視されています。
6 円安に歯止めをかけるには?
そう簡単には状況を変えられないのが現状です。
世界各国と同様に日本も利上げすれば
日本の経済は立ち行かなくなってしまいますし、
9月22日に日銀が為替介入(ドルを売って円を買う)を行いましたが、
こちらも効果は薄いものでした。
国もこれといった手を打てず、円安が進行していっているのが現状です。
7 止まらない円安に対して私たち個人で出来ること。
まず自分の資産を守ることを考えましょう。
すべての資産を円で持っているという方は、このまま進行する
円安・物価高のなかで生活を続けると資産が目減りします。
円だけでなくドルやそのほかの外貨に分けて資産をもつことで、
リスクを分散させましょう。
また、支出を少しでもおさえるという意味では
少しでも円安の影響を受けにくい日本国内製品を選ぶ
(例えばパンよりお米を食べるようにする)など工夫してみましょう。
8 さいごに
外国人観光客の増加など円安に歯止めをかける期待要素はありますが、
今は危機感をもっておくことに越したことはないでしょう。
大切な資産を守り、この苦しい状況を乗り切るために必要な
お金の知識を身につけましょう。
少しでも皆様の役にたてば嬉しいです。
ではまた。